
表2公衆電話の疎通状況とその評価
地震当日の電話体験

公衆電話は通じたか

公衆電話の評価

べてきた間題点の改善がもっとも大事であるが、それに加えて以下のことがらが必要だということである。これは、三年前にあるところに執筆した内容をほとんどそのままなぞったものでやや気が引けるが、今回の震災の経験をふまえ、ここでもう一度くり返す価値があると思っている。 まず、大都市震災における情報収集システムからはじめると、阪神・淡路大震災でもそうだったが、現在の災害情報収集の基本型は、警察・消防など防災関係者が電話を利用するか、あるいはそれぞれの組織がもつ独目の自営無線を使うということであった。しかし、きわめて膨大な被害が予想される大都市震災では、こうしたシステムだけで防災対策に必要な各種の情報を収集することは、ほとんど不可能といってもいい。大都市震災時には、
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